在宅ワークで自由なはずなのに、なぜかいつも時間が足りない…
気づいたらSNSやメールに時間を取られて、肝心なことが手つかず…そんなことはありませんか?
この記事では、「起業して自由になったはずなのに、うまく時間が使えない」と悩む、ひとり起業家さんに向けて、1日の時間の使い方・スケジューリングのコツをお伝えします。
実例も交えながら、「ちゃんと進めて、ちゃんと休む」時間の使い方を一緒に見直していきましょう!
在宅ワークと時間管理の難しさ

自由なはずなのに時間が足りない理由
在宅ワークは、通勤もなく、1日を自由に使えるというイメージがありますよね。
実際に、好きなタイミングで働けるという気楽さや安心感も大きな魅力です。
でもその「自由さ」が、逆に“何をしてもいい”状態を生んでしまい、「じゃあ、何からやろう?」と迷ってしまう原因にも。
出勤していればスムーズに片付くはずの作業も、一人でやっているとついダラダラと長引いてしまい、気づけば夜になっても、仕事が終わっていない…。
そんな経験に心当たりがある方も多いのではないでしょうか。
自己管理には「感情」も影響する
在宅ワークでは人の目がない分、「みんな頑張っているから、私も頑張ろう」といった空気感も生まれにくくなります。
結果、やる気が高まっているときはスムーズに進みますが、そうでない日は「休みたいな」という気持ちに流されてしまいがち。
また逆に、自分一人で頑張りすぎてしまい、気づいたら疲れ果てていた…ということもあるのが在宅ワークの難しさ。
自分の感情や気分の波をどう扱うかが、時間管理のカギになってくると感じます。
「今日やること」から時間を組み立てる

ここからは、「どのように時間を使えば無理なく在宅ワークを進めることができるのか?」を順を追って説明します!
ご自身のスタイルに合わせて、取り入れてみてくださいね。
タスクをざっくり書き出してみよう
まずは、今日やることを頭の外にすべて書き出してみましょう。
「これもやらなきゃ、あれもやらなきゃ」と頭の中で考えているだけだと、常に次のことが気になってしまい、目の前の作業に集中しにくくなります。
メモアプリなどを使ってもいいですが、手帳やノートなど自由に書ける紙のほうが流れをイメージしやすく、おすすめです。
ざっくりとタスクを書き出したら、それをもう一段階細かく分けてみましょう。
「ブログを書く」だけではなく、「タイトルを決める」「構成を考える」「本文を書く」などに分けることで、ひとつひとつの作業に取りかかりやすくなります。
かかる時間を見積もるだけで、見通しがつく
タスクをざっくり書き出したら、それぞれに「どのくらい時間がかかりそうか」を見積もってみましょう。
このとき気をつけたいのが、無意識のうちに“自分に都合のいい予測”をしてしまうこと。
たとえば、本当は1時間かかる作業でも「40分くらいで終わるだろう」と少なめに見積もってしまうことも。
その結果、全体のスケジュールが崩れてしまい、計画倒れになる原因になってしまいます。
「40分くらいかな」と思ったら1時間に、2時間半と思ったら3時間にするなど、意識して“余裕のある見積もり”にすることが、無理のない時間管理のコツです。
未知の作業については「今日はこれに丸1日使ってもOK」と割り切るくらいだと、気持ちも楽になりますよ。
優先順位のバランスを整える
タスクを出し終えたら、次は「どの順番で取りかかるか」を考えていきます。
ついやりがちなのが、「早く終わりそうなもの」や「締め切りの近いもの」から手をつけるパターン。
締め切りを意識することももちろん大切ですが、それだけでは常に追われるような働き方になり、自分らしい時間の使い方や、成長のための時間が取りにくくなってしまいます。
だからこそ、「やりたいこと」「長期的に大切なこと」も意識しながら、短期と長期のバランスを考えて優先順位をつけることが重要です。
自分に合ったスケジュールの組み方

ここまでで、タスクの書き出し・所要時間の見積もり・優先順位の整理ができました。
ここからは、それらを実際の1日の流れにどう落とし込んでいくかについてご紹介します!
時間割の考え方でゆるく整える
学生時代に使っていた「時間割」のように、1日の流れをざっくり決めておく方法は在宅ワークにもとても有効です。
たとえば「午前中は資料作成」「午後は発信作業」「夕方は事務処理」といったように、順番と作業時間の枠組みを決めておくとスムーズに行動できます。
1時間目が終われば、次の授業の準備を自然にしていた学生時代のように、あらかじめ組まれたスケジュールがあることで迷わず進めるのが時間割の良いところ。
その日の朝や前日の夜に「明日はこの順番でやろう」と決めておけば、作業の合間に「次は何をしよう…」と考えて時間を無駄にしてしまうこともありません。
早朝・午前・午後・夜の4ブロックで考える
1日のスケジュールを考えるとき、時間ごとに細かく区切る方法もありますが、予定が詰まりすぎると思うように進まなかったときにしんどくなってしまいます。
そこでおすすめなのが、「早朝・午前・午後・夜」の4ブロックで考える方法。
「早朝はこの作業」「午前中にこれが終わればOK」「午後はその続きを」といったように、ざっくりとした枠でスケジュールを組むことで、気持ちにも余裕が生まれます。
メイン作業に付随する別の作業(ブログを書きたいが、ちょっとした調べ物が必要になってきた、など)をしたいときも、そのブロック内で調整することで、計画が大きく崩れることがありません。
ブロックでとらえてゆるく整えることで、”自分のペース”で、が続けやすくなります。
予定は“詰めすぎず、空けすぎず”がカギ
スケジュールは詰めすぎても、空けすぎても、どちらも継続しづらくなります。
「全部終わらせたい」と思って予定をギュウギュウに詰めると、うまくいかなかったときに自己嫌悪や挫折感につながることも。
予定が詰まりすぎると落ち着かないタイプの方は、予備の時間を多めに取りましょう。
一方で、予定を空けすぎると「後でもいいか」と、だらけてしまいがち。
締め切りを短めに設定したり、人との約束を積極的に入れるなど、無理のない範囲でちょっとしたプレッシャーをかけるようにするといいかもしれません。
私の時間の使い方をリアルにお見せします

ここでは、実際に私が在宅ワークをする中でどのように1日を過ごしているのか、ある1日をピックアップしてご紹介します。
これをそのまま真似していただくというよりも、「こういう分け方もあるんだな」「このくらいゆるく組んでもいいんだな」といった参考として、ご自身のスケジューリングに活かしてもらえたら嬉しいです。
早朝:頭を使う作業に集中
朝型タイプなので、1日のスタートは早めに動き出すことが多いです。
頭がスッキリしているこの時間帯に、ブログの執筆やInstagramの投稿作成など、思考を使う作業を集中して行います。
また、こういったタスクを後回しにすると、「あとでやらなきゃ…」という感覚が残って、それが1日中気になってしまうことも。。
だからこそ、朝のうちに“必ずやるべきこと”を終わらせておくことで、その後の時間を気持ちよく過ごすことができ、1日の流れもスムーズになります。
午前:気持ちが乗っているうちにクリエイティブな作業を進める
ルーティンである投稿作成などがひと通り終わったあと、新しいサービスの中身を考えたり、ご案内文を作ったりといったクリエイティブな作業に取り組んでいます。
「やるぞ!」という意欲が自然と湧いてくる時間帯なので、新しいことやエネルギーを使うタスクをこの時間に組み込むようにしています。
午前中にだらけてしまうと、そのまま午後まで流れてしまうことが多いため、この時間帯をどう使うかで1日の流れが決まってくると言っても過言ではないかもしれません。
午後:タスクは最小限に、暮らし優先で過ごす
昼食後は眠くなりやすく、午前中に頑張った反動で気持ちもゆるみやすい時間帯。
そのため、この時間に無理に集中しなくて済むよう、「午前中に終わらなかった作業を片付ける」くらいの意識でいます。
新しいタスクを入れる場合も、1つ程度。
気分が乗ったときは、夕方にパソコンを触ることもありますが、「絶対にやるべきこと」は午後には入れず、余白を残すようにしています。
夜:整える・切り替える時間として使う
夜は基本的に、がっつりとした作業は入れないようにしています(趣味でパソコンをいじることはありますが)。
この時間に頑張りすぎると、頭が冴えて眠れなくなったり、翌日にも疲れが残りやすいからです。
その代わり、手帳やノートを開いてその日を振り返ったり、明日やることをざっと書き出すための時間に。
1日の終わりに無理をせず、明日の準備をすることで、毎日の良いルーティンが生まれます。
まとめ|時間に追われない1日をつくるには

完璧より心地よさを大切に
ここまで、在宅ワークの時間の使い方についてお伝えしてきましたが、あまりにルール化しすぎると苦しくなってしまうことも。
「この通りにやらなきゃ」と思ってしまうと、うまくいかなかったときに自分を責めてしまいがちです。
そのためには、“理想の1日”ではなく、“自分が無理なく動けるペース”に合わせて組むことが大切。
完璧なスケジュールを目指そうとすると、体調や気分が崩れたときに対応できなくなってしまいます。
頑張るためのスケジュールではなく、心地よく過ごすためのスケジュール。
「このくらいだったらできるかな」という、少しゆるめの予定で組んで、在宅ワークを無理なく続けられる仕組みを整えましょう。
振り返りと微調整でもっとラクに整う
スケジュールを立てて実際に行動したあとは、振り返りをすることも重要です。
どれくらいの時間がかかったのか、思った通りに進めたかどうかを軽く振り返るだけでも、次に活かす材料になります。
たとえば「5分で終わると思っていた作業が実は30分かかった」など、自分の感覚と実際のズレを知ることは、現実的なスケジュールを組むための貴重なヒントになります。
また、スケジュールには微調整の余地を残しておくことも大切。
うまくいかないときには順番を入れ替えたり、思い切ってやらないことを選んだりする柔軟さも必要です。
最初に決めたスケジュールに縛られるのではなく、「動きやすくするための目安」として捉えておきましょう。
在宅ワークの自由な時間を活かすには、この“程よいゆるさ”が大きな味方になります。