オンラインセミナーのやり方がわからない初心者へ|元教員が伝える“伝わる”セミナー構成のコツ

目次

私にもできるオンラインセミナーの始め方

ひとり起業家のチャレンジにぴったりな理由

ひとり起業を始めたばかりの頃は、お茶会を開催してみたり、「自分にできることを誰かに伝えたい」とセミナー開催を考える方が多いですよね。
とはいえ、リアルの場でセミナーを開催するには会場の確保や集客の負担もあり、ハードルが高く感じられがち。

その点、オンラインセミナーは1時間程度でも手軽に開催でき、会場の確保も必要ありません。

自分が伝えたいことにニーズがあるかどうかを試す機会としても有効なので、ひとり起業家の第一歩として、オンラインセミナーはおすすめのサービスなんです。

教えることをカタチにする入り口になる

実際にオンラインセミナーを開催してみると、伝わった部分とそうでなかった部分が自分でも明確になります。
質疑応答で思わぬ質問を受けることで、「ここはもっと詳しく知りたい人が多いんだ」と気づけることも。
そうした声をもとに内容をブラッシュアップしていけば、よりニーズに合ったセミナーを作れるようになります

また、”教える”ということを通して自分自身の理解がより深まるという点もセミナー開催のメリット。
伝える力を高めながら、サービスやコンテンツの質も一緒に育てていけるのが、オンラインセミナーの大きな魅力です


オンラインセミナー開催に必要な準備とは?

オンラインセミナーを実際にやってみようと思ったとき、「何から始めればいいの?」と迷う方も多いはず。
ここからは、開催に向けて最低限押さえておきたい準備についてお伝えしていきます!

テーマとターゲットを明確にする

まずは、「何を伝えるためのセミナーなのか」をしっかり整理することが大切。

自分自身が好きで、詳しいテーマだからこそ、あれもこれもと盛り込みたくなりますが、情報過多はかえって伝わりにくくなります
参加者は忙しい合間を縫って参加してくれているため、「これだけは伝えたい」という要素を一つに絞りましょう

また、ターゲットによって適した時間帯や価格帯も変わるため、「誰に届けたいのか」を事前に明確にしておくことも重要。
内容とターゲットが定まることで、セミナー全体の設計もぐっと考えやすくなります。

Zoomなどの配信ツールを決める

配信ツールはZoomが主流ですが、学生などにはGoogle Meetの方が使い慣れているケースもあります。
対象によっては、慣れているツールを選ぶほうが参加のハードルが下がるので、決めつけず検討してみましょう。

Zoomを使う場合は、無料プランだと40分で接続が切れるため、有料プランへの切り替えも忘れずに行ってください

また、録画 & アーカイブを残す予定がある場合は、録画の手順や保存先を事前に確認し、必ずリハーサルをしておくことが大切です。

オンラインセミナーでは主催者が参加者を引っ張っていく形になりやすいため、不安なく進められるよう準備を整えておくことが成功のカギになります。

告知・申し込みの仕組みを作る

告知や申し込みの導線の確認も進めていきましょう。

LINEやInstagramのストーリーズでの告知が手軽で、多くの起業家さんが活用しています。
その際は、内容だけでなく「日時・時間・オンライン開催であること」を明記するのも忘れずに。

規模の大きなセミナーであれば、ペライチなどで内容を丁寧に紹介するページを用意するのも効果的ですが、1Dayの単発セミナーならMOSHやGoogleフォームなどでも十分にご案内、お申し込みが可能です。
この時、事前にZoomのURLや資料が送れるよう参加者の連絡先を忘れずに記入してもらいましょう。


元教員が考える“伝わるセミナー”の構成とは?

ここからは、14年間教員として授業を作り続けてきた私が考える、「伝わるセミナー」「分かりやすく伝えるための構成」のコツをまとめてお伝えします!

導入では「聞く準備」を整えてもらう

セミナーの冒頭では、あなたの自己紹介(長くなり過ぎないように!)や全体の流れを伝えておきましょう。
特に、全体の流れをお伝えしておくと、参加者は安心して今日のセミナーに参加することができます。

さらに、余裕があれば参加者にも簡単な自己紹介をしてもらいましょう。
ここで「参加のきっかけ」や「今日持ち帰りたいこと」などを話してもらうと、一体感が生まれ、和やかな雰囲気でセミナーを進めることができます。

時間配分に気をつけながら、この後のセミナーがスムーズに進むような仕掛けをしておきたいですね。

本題は“詰め込みすぎず”ワークで集中力をキープ

本題では、伝えたいことを詰め込みすぎないように注意しましょう。
話し続けるだけでは主催者も参加者も集中力が切れやすくなるので注意が必要です。

おすすめは、途中にワークやアウトプットの時間を入れること。
参加者が主体的に進めるパートがところどころに入ることでメリハリもつき、また、主催のあなたも進行がラクになります。

ただし、主催者も一緒になってワークに夢中になってしまうと、内容が終わらなくなる可能性も。
ワークタイムを楽しみつつも、時間管理はしっかりと行いましょう

まとめでは「持ち帰れる感覚」を演出する

最後に内容を振り返ることで、「今日参加してよかった」と思ってもらえるセミナーになります。
ただし、時間が押してしまってまとめの時間が取れないこともあるので、進行の優先順位を決めておくと安心。
まとめること・質疑応答・参加者の方から一言ずついただく・写真撮影などなど、何を優先するのかはあらかじめ自分の中で整理しておきましょう

また、予定時間を過ぎそうな場合には、「この後予定がある方はいらっしゃいますか?」「終了時間を5分くらい延長してしまいそうですが、大丈夫でしょうか?」と気遣いの声かけをすることも大切です。
セミナー全体の印象を左右する場面なので、ていねいに締めくくる意識を持ちましょう。

セミナーを開催してみたいけど開催までの流れや構成が不安…
そんなお悩みも、プランニングサポートで解決できます。

詳しくはこちら

オンラインならではの注意点と対策

「聞こえない・見えない」トラブルへの備え

Zoomでは、音声や画面などオンラインならではのトラブルが起こることも。
最初に「聞こえてますか?」「見えてますか?」とお声がけし、音声や画面に問題がないかを確認してからセミナーをスタートさせましょう。

ちなみに、「聞こえない」と言われた場合は、一度Zoomを退出して再入室すると改善されることがあります。
画面が「見えない」ときも、共有を一旦解除し、もう一度やり直すと解決するケースが多いです。

Zoomトラブルはどんなに気をつけていても起こり得るものですので、焦りすぎず、落ち着いて対応する姿勢が大切です。

参加者の反応が見えづらいときの工夫

オンラインでは、反応が見えにくいため、最初に「顔出しOKの方はオンでお願いします」と伝えておきましょう
カメラオンになっていることで、メモをとっている様子や理解できていそうかどうかなどを確認することができ、進行もしやすくなります。
顔出してよいのか迷っている方も多いので、こちらから声をかけてあげてくださいね。

顔出しが難しい場合は、進行の途中で「ここまで大丈夫ですか?」と適宜声をかけ、チャットやリアクションボタンで反応をもらいましょう

セミナー後のフォローもオンラインで完結させよう

セミナー終了後は、できるだけ早いタイミングでサンクスメールや案内を送るのが理想的
アンケートや資料の送付が遅れると、参加者の熱量が下がってしまうこともあります。
事前に準備しておくことで、フォローの質もスピードも向上しますし、印象もよくなります。

ZoomやGoogleフォームなど、フォローの手段もすべてオンラインで完結できるのがオンラインセミナーの強みです。


まずは小さく始めてみよう

いきなり完璧を目指さなくてOK

ここまで様々なポイントをお伝えしてきましたが、まずは「開催すること」が最大の一歩です

スライドや構成の工夫は、回を重ねながら徐々にブラッシュアップしていけば問題ありません。
最初からすべてを完璧にやろうとせず、できることから始めていきましょう。

やっていくうちに人前で話すことにも慣れて、自分なりのスタイルが自然と見えてきますよ。

身近な人向けにプレ開催するのもアリ

初めて開催する場合は、身近な人に声をかけて練習するのもおすすめです

また、一人でZoomを立ち上げて、録画をしながら本番を想定して話してみるのも効果的
「こんにちは」から「質問ありますか?」まで、一通りの流れを練習することで、違和感や抜けが見えてきます。
練習によって、自分の言葉で自然に話せるようになると、本番でも落ち着いて進行できるように

こうした積み重ねが、自信を持ってセミナーを届けられる力になっていきます。

セミナーを開催してみたいけど開催までの流れや構成が不安…
そんなお悩みも、プランニングサポートで解決できます。

詳しくはこちら

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

女性ひとり起業家さん専門のプランナー。
サービス設計やスケジュール整理を通じて、無理なく行動できる仕組みづくりをサポートしています。
元・中高教員。

Instagram はこちら

目次